《profile》吉本大輔
舞踏家。1941年生まれ。1983年より舞踏家として活動。葬送5部作、「エロスとタナトス」等の作品で国内のほか、ポーランド、スペインを始めとする海外で数多くの作品を発表。「舞踏歴及び過去は存在せず、現在の肉体、存在が舞踏」との信条のもと活動を続けている。
柴田と吉本氏の出会いは2000年、札幌・アトリエインディゴで行われた「ガラ咀嚼公夫人婚礼舞踏会」公演。当時、同じ学生劇団に所属していたメンバーが吉本氏のワークショップを受講していたのをきっかけに劇場へ足を運び、特異な身体表現に強烈な衝撃を受け、2003年のポーランドでの公演に参加を志願。音響スタッフとして各地で行われたワークショップに帯同。その後、韓国・春川パントマイムフェス、横浜野毛坂大道芸フェスで上演された吉本大輔作品に参加させてもらい舞踏体験をした。 その後も交流は続き、吉本氏より「お互いに教師で生徒でなければならない、俺とお前は友達でいような」と言われた約束を守り、柴田は師事を仰ぐ様に、真の友人とは何なのかを問い続けて現在に至る。「出会いから16年、吉本氏と一緒に舞台に立ちたいと願う自分を、もう許しても良いのではないかという考えに達した」のをきっかけに今回の上演の実現となった。
「UTOPIA」出演後は、札幌国際舞踏フェスティバルに出演を予定している。