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《profile》荒 浩昭


俳優として参加。

 2012年夏より、ダンススタジオconteにて舞踏家•田中ハル氏より舞踏を学び、数回のステージを踏む。2014年冬、柴田智之氏による演劇ワークショップ「柴田塾」に参加。塾生による卒業公演「演じたくない」出演。 職業:コピーライター

ーー「knock knock knock」について

最初に台本を読んだ時、「これは自分の話だ」と思った。 偏狭な見方をすれば、この世には生きる価値の無い者、そもそも、生まれない方が良かった者がいる。 だが、”価値”って何だ? 誰が値踏みするのだ? また、もし”価値”というものが存在するのなら、それはプラスにもマイナスにもなり得るものではないのか? それも、エネルギーの観点から見れば、働く方向が真逆であるだけで、同等なものだ。 だが、人間はプラスに引きつけられる。空虚な自己を満たすために。 誰も、深淵を覗こうとはしない。 埋めようとしても埋まらないブラックホールを、躍起になって埋めようとする。 それが、日常というものの正体だ。 深い井戸の底で、すべての水脈は繋がっている。 それを遡っていくには、肉体は邪魔なだけなのかもしれない。 こんな身体、壊れてしまえ! 「深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いているのだ」(ニーチェ) あちら側から覗いているのは、もう一人の自分なのかもしれない。

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